■ カフェインレスコーヒーを製造する方法には現在3つの方法があります。
1.有機溶媒を使ってカフェインを溶かし出す方法 2.水によってカフェインを取り除く方法 3.最新の製造方法である超臨界二酸化炭素抽出法（今回ご案内のカフェインレス） 従来の方法では、化学薬品を使用したり、長時間を要する為、コーヒー本来の風味も失ってしまうことが多々あります。
しかしながら最新の方法では超臨界二酸化炭素と純水を使用した工程を採用し、化学薬品を一切使用せず、しかも製造工程が短い為、カフェイン抽出時にコーヒー成分の流出がほとんどなく、品質上最も良い方法とされ、コーヒー本来の風味を楽しめます。
有機溶媒によって処理されたものやウォーター式のカフェインレスは豆の表面の色が黒いのが特徴ですが、この超臨界二酸化炭素抽出法では豆の色が薄茶色のため、一目で製造方法の違いがわかります。
■ 超臨界二酸化炭素とは 物質は通常、気体、液体、固体の三態をとることが多いが、一定以上の圧力と温度を加えることで、気体と液体の両方の性質を兼ね備えた、超臨界流体と呼ばれる状態になります。
この超臨界流体は気体の持つ拡散性と液体の持つ溶解性を併せ持つため、コーヒー豆内部への浸透性と成分の抽出効率の両方に優れています。
二酸化炭素は、その生成が比較的容易であることと、超臨界状態でも他の物質との化学反応を起こしにくい（超臨界水は極めて反応性が高い）という特性を持っています。
超臨界状態でも他の物質との化学反応を起こしにくい、また抽出後、常温常圧に戻せば二酸化炭素の除去は極めて容易であり、万一残留してもその毒性を考慮する必要がない点、廃液処理の必要がない点、有機溶媒のような燃焼性がなく火災の心配がいらない点など、さまざまな点において有機溶媒抽出法の欠点を補った、極めて優れた脱カフェイン法だとされています。
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